畜産業にとって、家畜排せつ物の処理は切っても切れない関係です。解決策の一つが、バイオガス発電の普及と真の循環型農業の確立です。ただし、設備投資費用と運用ノウハウの不足から投資に踏み切れないという現状もあります。当社が提携するWELTEC BIOPOWER GmbH(ウエルテックバイオパワー社)は、実績に裏打ちされた「品質」と「安定性」と「運営ノウハウ」のほか、これまでの国内プラントと比較して、導入コストの軽減・設置期間の短縮を見込めます。
バイオガスプラントでは、発酵槽と呼ばれる密閉空間でバイオマスを分解、発酵させます。その過程で、搬入されたバイオマスで高い比率を占めている家畜ふん尿などに含まれる「有機態窒素」が「アンモニア性窒素」に変化。残った液体はメタン発酵消化液(以下消化液)と呼ばれています。高い即効性のある肥料成分「アンモニア性窒素」が多く含まれる消化液は化学肥料より安価で、臭気も大幅に低減されていることから注目されています。
WELTEC BIOPOWER GmbH(ウエルテックバイオパワー社)は、腐食環境でも十分な耐食性を発揮するステンレス鋼バイオガスプラント建設の分野で世界トップクラスの企業です。同社は、エアレーションを必要としない省エネルギー性能、メタンや窒素・リンなど有用物質の回収が期待できる、汚泥の発生量が少ないなどの長所を持つ、嫌気性消化プラントを開発。現在、世界25カ国に300を超えるエネルギープラントを設置しています。強みは、最大10MWの大規模発電プラントの設置と蓄積された運営実績による課題解決能力です。