「農業をとめない!牧場をとめない!」を掲げる嘉藤農機です。前回から隔週で農家さんの困りゴトや嘉藤農機からご提案できる農業・牧場現場の予防策を、嘉藤農機の近藤と嘉藤がお伝えしています。
まだまだ本州では猛暑が続いていますが、北海道では朝晩、肌寒く感じる日も多くなり、すっかり秋の気配。秋と言えば「実りの秋」。農家さんにとっては収穫作業の最盛期を迎えます
挨拶はさておき、今週のお題を良いですか
すいません。今週のお題はなんですか
ズバリ!「農業機械の価格が高い」です
農機を取り扱う当社にとってはセンシティブなテーマですが、確かに農家さんにとっては経営に直結する話ですね
多くの農家さんが「昨今の農機は高い」とおっしゃっています
確かにその傾向はあるかと思います
例えば、家族経営であれば価格が高いため「資金が嵩む」や「大型農機はハードルが高い」など資金面への不安の声を聞きます。どうして農機は高いんですか?
農業機械が高い理由は色々とありますが、一つ思うのは、昨今の農業界では、農地の集約が進み「経営規模の大型化」、「農業従事者数の減少」、「高齢化」などにより大型化機械が必要になっている現状があります
耕作地が広がっているのに、人手が不足しているということですね
そうです。当然、耕作地が拡大すれば、人手で作業は難しく、大型の農業機械があれば作業効率を高めることができます。同時に大型機械の導入は人手不足を補うことにもなるわけです。
そうした背景もあり、すでに昨今の農業機械は、農作業の自動化を実現する「IoT農機」が実用化されつつあります。
見たことあります!トラクターに乗りながらスマホをいじることができるほど、農業機械のロボット化が進んでいるそうですね
最新トラクター内部を大公開!
最新の農機に乗り込むとわかるのですが、タッチパネル搭載で、作業手順を入力すると、勝手にトラクターが作業を開始するイメージです。
他にも農地の監視や農薬・肥料散布などに使う「ドローン」の活用や、水田の水管理システム、栽培環境のモニタリング・制御システム、完全人工光型植物工場などなど、よく耳にする「スマート農業」が始まっています。
すでに、人間の農作業を直接アシストするロボット農機もあるくらいです。少し前までは難しいとされてきた、野菜や果実に傷を付けないように摘み取って収穫して、集荷場へ搬送する作業も自動化、つまりはロボット参入がはじまっています
農業の課題に繋がっている、耕作地の広がりと人手不足を解消するための大型農業機械が主流になりはじめているということですね
まさに、そのとおりです!
「農機が高い」は、構造的に巨大化していて、最新テクノロジーが詰まっているからということですね
ズバリ、そのとおりです!!
なるほど。でもせっかく高い値段で買った農機が、使われず放置されている農家さんもいるという話を聞きます
よく知っていますね。さすが農家さんの相談役ですね
褒められていない気もしますが、一応、ありがとうございます
農業機械の進化は目覚ましいですが、iPhoneと一緒です。使うのは人間です。使いこなせなければ宝の持ち腐れにもなりますし、故障や不具合を感じると、忙しい農家さんは使い慣れている機械で仕事を済ませます。農業はとめられませんから……。
まさかの「農業をとめない!」という嘉藤農機のキャッチコピーに繋げる話題ですか?
いえいえ、そうではありません。ただ、進化する農業機械を使いこなせるようなソフト面の支援が必要なのは確かです。作業効率が高まり、農家さんの仕事が楽になって、しっかりとした収穫(収益)に繋がるのが理想なのですが、そうなっていなければ「農業機械が高い」という声が上がっても仕方がありません
だんだんわかってきました
本来であれば、農家さんの規模・生産している作物・作業内容・人員などを把握した上で、最適な農業機械を購入した場合の新たな作業計画を組むのが理想です。もちろん、機械を使いこなせなくてはいけません
ソフト面が重要だと!
そうなんです。なんのために機械を購入するかを一緒に考え、農家さんの作業の最適化を図るのが嘉藤農機の仕事でもあります
さすが社長!営業心を忘れていませんね
営業心というより、これからの農業の発展を支えるのが我々の使命ですから、近藤さんも課題解決のために、農家さんと一緒に取り組んで行かなくてはいけませんよ
もちろんです。がんばりますよ
農業機械は、自動車とは違います。「農業」を営む人が使う道具です。価格は需要と供給のバランスや競争原理により決まりますが、使う人が少ない、大型化、最先端テクノロジーの活用となれば、メーカーとしての価格もそれなりとなります
スマートフォンではなくガラケーが欲しい人もいますよ
機能をシンプルにして、その分安くしてほしいということですね
はい!難しいのでしょうか
これも需要と供給のバランスですね。十分な人手が確保できれば、シンプルな機能の機械を使いながら人海戦術で農作業をするということですね。ただ、人手不足や人件費の高騰などの課題もあり、一朝一夕で解決するには難しいんです
我々にできることは、農家さんにとって最適な機械を、新品・中古に関わらず用意して、整備や修理というサービスを徹底して行くことですね
そうですね。農家さんに寄り添って課題を解決していくのが嘉藤農機です。まだまだ出来ないことだらけですが、先ずは農業機械・設備の修理や整備の面で、しっかりと対応して、農業機械の購入のご相談など、幅広くサポートできる体制を整えていきましょう!
そうですね。私も多くの農家さんの悩みを聞き、解決方法を考えて行きたいと思います
嘉藤農機は農業・牧場をとめない!!を目指し続けます!